ハイブリッドセラミックス

一般的に前歯の神経を取らなければならないほど虫歯が進行した場合は最終的に頬っぺた側を白くした冠(俗に皆さん差し歯といいますが決して歯茎に差している訳ではなく残っている根に土台を建てて冠を被せているだけなのでお間違いなく!)を装着します。その白い部分の材質の違いによって長持ちに差が出るのです。

保険診療で前歯にその冠を入れる場合、白い部分は硬質レジンという合成樹脂を使います。ただ、この合成樹脂は水分を吸収する特性がある為、長年使用すると変色するという欠点があります。強度的にも弱い為金属で補強しなければなりません。歯の裏側にべったり金属が見えてしまい、色調も透明感を出せません。変色は個人差がありますが3年ぐらいと言われています。 その他は保険は効きませんが、セラミックスとハイブリッドセラミックスという材料があります。両方とも変色はしませんし、強度があるので金属の裏打ちも少なくて済みます。違いは色調再現性にセラミックスの方が利があるのと強度的にもセラミックスは金属に焼き付くので一体化できるという意味からも優れています。ハイブリッドセラミックスは変色がないセラミックス様の合成樹脂と考えてもらえれば良いと思います。

一般的にセラミックスよりハイブリッドセラミックスの方が廉価ですが、色調再現性や金属と機械的にしか結合しない欠点があります。

どれがお勧め?と聞かれたら迷わずセラミックスと答えます。保険が効かないため高い買い物になってしまうのは否めませんがより自然な歯の色に合わせられて透明感があり変色なく、よほど土台の歯が悪くならない限り10年単位で長持ちすることを考えたら安い買い物だと思います。

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